100年後の東京をデザインしよう|TKO22 Project

Satoshi Wada(SWdesign TOKYO)
Takahiro Terasawa(Architect7)
Life Work Project|  Design for 22C Tokyo

『水と緑の回廊で囲まれた美しい街』ゼロミッション東京|東京マスタープラン22

私たちが今進めているプロジェクトは22世紀の東京のマスタープラン構想です。そしてその目的は『ゼロエミッション東京』です。今では不可能と考えられることも50年、100年あればその多くを可能にできるのです。

50−100年後のコンセプトですから、まず私が生きているうちには実現することはないでしょう。もしかすると、夢物語で終わるかもしれません。それでも構いません。クリエイターとして、次世代のクリエイターにメッセージを残したいのです。

そしてそんな次世代のクリエイターたちが、日本や東京を考えるきっかけになればいい。もしかしたらそんな彼らがつくるかもしれないのです。そんな思いで、22世紀の東京をデザインしようと考えたのです。 このプロジェクトには営利関係を持つクライアントはいません。

なぜ、あえて東京にこだわるのかを説明しましょう。私たちが提案するグランドデザインは、ともすれば、アラブのある都市のような何もないところからスタートする方が実現性が高いかもしれません。日本においても、何も人口密度の最も高い東京ではなく、地方都市をデザインした方が、現実味を帯びることでしょう。しかし、たとえ夢物語となろうとも、私たちが東京にこだわる理由は、私たちの生まれた街なのです。

そんな東京はもはや現象の街です。そしていろいろな人の思いが混ざり合った欲望の街でもあります。もし、東京をより良く変えることができたのならば、どんな街でもその改善の可能性が広がることでしょう。「あの東京がやるのなら、日本中、いや世界中の都市をより良く変えることができる」と世界中のクリエイターが立ち上がってくれるかもしれません。街を新しくかたち創るには長い時間が必要です。そしてその時間とともに新しい価値観が普及しなければいけないのです。

「過去と今、そして未来を結びつけること」私たちはそのビジョンに未来だけを見据える考え方を否定しました。いかに素晴らしい技術の到来があろうとも過去の恩恵を持ち、今を通してつなげていくデザインを心掛けようと考えています。東京の過去をどう解釈できるかです。

22世紀の東京マスタープランでは、高層ビルはでてきません。効率的な丘陵地に収められた構造が住宅やオフィスなどさまざまな機能を連続的に結びつけるデザインの中で育みたい。そこでは多くの共用空間を持ち、所有ではなく分け合うシェアリングライフを育むことができないかとも考えています。『ゼロミッション東京』を創ることは電化を伴った新しい暮らしと人が本来持ちえるプリミティブな感覚を融合させたコンセプトで展開しています。この壮大なプロジェクトはまだまだ始まったばかりですが暮らしの多くの価値観や発想を変えていけば緑の東京の多くのことが可能になるのです。そしてこのような考え方は、今を生きる我々だけではない未来の子どもたちへのメッセージになるのです。過去の声を聞き、今を通して未来へ伝える思いです。

『水と緑の回廊で囲まれた美しい街』

このスローガン、実は現在東京都が表明しているマスタープランのものですが、偶然にも我々が進めているプロジェクトはこのコンセプトに合致します。我々の提示している提案は単なるいちアイディアです。多くの思いが最終的には何かを動かしていくと信じています。「22世紀の東京をデザインしよう」この壮大なプロジェクトは、「地球は日本はそして東京は決して今生きている我々のものではない」。これから生まれてくる子どもたちに一体どんな東京提供しなければいけないのでしょうか? そんな視点でデザインしていきたいと思っています。私たちはこのクリエイティブ活動における協賛者を求めます。









































江戸と現在の東京の地図をレイヤーで重ねたもの。かつて神田川から伸びていた水路を復活させ、沿わせる様に新コンセプトの電化首都高を設置するデザイン。


緑の丘陵地は(都市断面は現在の東京、市ヶ谷付近)生態を伴う緑化と都市機能を併せ持たせた22世型東京。グレーのビル群は21世紀型東京。